基礎の施工
今回、下の画像のようにX方向芯～芯６５００ミリ、Y方向芯～芯７５００ミリで三スパンとし、 地中梁を４５０＊２０００、柱配筋のサイズは８００＊６００、外周の壁をW１８０、X２～X３通りの壁をW１５０、 土間スラブの厚を１５０ミリ、階高２７００ミリ、二階の梁が４００＊６００・スラブ厚１５０ミリ、 ベランダスラブ厚１５０ミリ～１８０ミリ、手摺りの厚さを１２０ミリという条件での基本的な施工法を紹介します。
また、「直接基礎」・「べた基礎」という条件で説明します。 基礎は外周２０ミリコンクリートを増し、1F立ち上がりからは外周１０ミリコンクリートを増すとして仮定して、 下の表の定着と継手という条件で説明します。
| 鉄筋の種類 | コンクリートの
設計基準強度 |
定着の長さ
・一般(L2) |
定着の長さ
・小梁下筋(L3) |
定着の長さ
・スラブ下筋(L3) |
特別の定着
・継手の長さ(L1) |
|---|---|---|---|---|---|
| SD295A・SD295B・SD345 | １５０・１８０ | 「４０d」または
「３０d＋フック（付き）」 |
「２５d」または、
「１５d＋フック（付き）」 |
「１０d」
かつ「１５０」以上 |
「４５d」または
「３５d＋フック（付き）」 |
地中梁配筋
ベース配筋は、地中梁に一定の定着をとり、 地中梁と合体して、柱配筋はベースの下筋の配筋後に上に立ち上げ配筋して、 地中梁は柱配筋に定着をとり柱配筋と合体して、一体の基礎となります。
下の画像は、断面詳細図です。 施工図の寸法を基準にして、組み立てる鉄筋の太さの決められた定着（＝ノミコミ）、 および、決められた適正位置での継手（＝ジョイント）を計算し、 鉄筋を加工して組み立てます。
地中梁配筋が、上筋３－D２５・下筋３－D２５・短辺（X方向）上筋中央中ずり３－D２５・短辺（X方向）下筋端部中ずり３－D２５ ・腹筋４－D１３・st.D１３＠２００・幅止めD１０＠１０００と 仮定して、説明します。
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定着（＝ノミコミ）
「直接基礎」・「べた基礎」の場合の一般的な地中梁の定着（＝ノミコミ）は、 下の画像のようになります。
下の画像のように柱に対しては、下筋のアンカの長さ自体をL2（＝鉄筋の太さ＊４０）以上の長さにします。 （ ＊現場により、L２＋「５０ミリ～１００ミリ」、又は、L１（＝鉄筋の太さ＊４５）以上長さと指定される場合も有ります。） 上筋は、対面する柱の内側の墨から適正部分でアンカを折り曲げて、アンカの先までをL2（＝鉄筋の太さ＊４０）以上の長さにします。
壁構造の場合は、上・下主筋共アンカ自体の長さをL2（＝鉄筋の太さ＊４０）以上の長さにします。
継手（＝ジョイント）の位置
継手（＝ジョイント）の位置は、 柱から柱の内側を１スパンと考えて、 その両側の柱の内側の墨から墨までをスパン「＝L」として、 末端のL／４を端部、中央のL／２を中央部とします。
地中梁配筋の継手（＝ジョイント）の位置は、 上筋を端部とし下筋を中央部にして隣り合わせの鉄筋の継手（＝ジョイント）位置を最低４００ミリ以上（理想は、１０００ミリ以上が望ましい） 交互にずらして配筋します。
＊上記の仕様はあくまで一般的な仕様の一例です。（ だいたい共通しているはずです。） 現場ごとに仕様書の記載が違う場合があります。 また、現場により仕様書の他にマニュアルが有る場合は両方を照らし合わせて、 両方の規定値をクリアする必要が有ります。 その現場の仕様書に従った加工方法で施工してください。
アンカの出の位置
柱の中のアンカの出の位置ですが、対面する柱の２／３以上奥から なるべく外側の奥が望ましいとされています。
外周の末端部分の「かぶり」は、外周は２０ミリのコンクリート増しが有り、 構造の墨から柱のHOOPまでの「かぶり」が５０ミリ、そこから柱のHOOPでD１３ミリ（＋）、 柱主筋がD２２ミリ（＋）、外ずらに梁が有る場合は梁の主筋D２５ミリと絡み、 合計１３０ミリとなります。（ 柱の外ずらに対して、外ずらの墨から１３０ミリ手前が外側の限界ラインです。）
外側の構造の墨を基準にして、１１０ミリ（近似値＝１００）となります。
外側の構造の墨から１１０ミリ（近似値＝１００）手前が、 アンカの出（外ツラ）の位置で一番奥に配置できる位置となります。 （＊アンカの出（外ツラ）の位置は、個人個人により判断が違う場合が有ります。 人により、さらに２５ミリ引く人もいます。）
計算する材料が両側共柱が末端で、部材が両アンカになる場合は、 出の長さを両端共外側の構造の墨から１１０ミリマイナスと正確に計算します。 両アンカのハタラキは、慎重に正確に計算しなければ現場で苦労する事になります。
地中梁配筋は、短辺方向も長辺方向も同じ方法で計算し加工して配筋します。
スタラップの「形状」と継手位置
スタラップの継手の「形状」は、両側から「１３５度のフック」を設けて引っ張りの力に抵抗する「形状」で加工します。 原則として、下の画像の右上の「形状」が、スタラップの「形状」です！
隣り合うスタラップの継手位置は、互い違いに交互にずらします。 防衛省の現場では、隣り合うスタラップの継手位置が１か所でも同一方向が有った場合、 必ず是正指示を受けます。（＝配筋の組み直し） ”次から気をつけます！”は、通用しません。
スタラップの「形状」を変更する場合は、事前に打ち合わせ時に許可をもらった上で変更します。
スタラップの「形状」を変更した場合のスタラップの継手位置は、下の画像のようになります。 らっきょバンドの場合のキャップ（＝かぶせ）の向きも下の画像のように、 外面に対しては「１３５度のフック」を外に向けて、「９０度のフック」を内に向けます。
スタラップの「形状」・「フックの向き」は、打ち合わせ時に確認をとりましょう。
「独立基礎」・「杭基礎」の場合（一般的な定着と継手範囲）
「独立基礎」・「杭基礎」の場合の定着は、 上筋も下筋も対面する柱の内側の墨から適正部分でアンカを折り曲げて、アンカの先までをL2（＝鉄筋の太さ＊４０）以上の長さにします。
圧接継手位置は、上筋下筋共にスパンの中央部の圧接で隣合わせの鉄筋の継手位置を最低４００ミリ以上（理想は、１０００ミリ以上が望ましい） 交互にずらし配筋します。
＊上記の仕様はあくまで一般的な仕様の一例です。（ だいたい共通しているはずです。） 現場ごとに仕様書の記載が違う場合があります。 また、現場により仕様書の他にマニュアルが有る場合は両方を照らし合わせて、 両方の規定値をクリアする必要が有ります。 その現場の仕様書に従った加工方法で施工してください。
材料計算（「直接基礎」・「べた基礎」の場合）
上下主筋の材料計算
下筋の計算
下筋の材料の計算方法は、まず、アンカを「D２５＊４０＝１０００」なので「１０００」にして、 柱幅がX方向（X通り・短辺方向）「６００」なので末端の出を「６００－１００＝５００」をプラスして、 短辺方向のスパンの中央部（＝継手範囲＝L/2)の適当な位置でなるべく長めの（加工工程を減らすために）定尺材料（又はきりのいい数値）にして、 計算します。下の画像では、アンカ１０００のD２５ー５５００ー３本となります。
反対側の柱も末端の場合は、組合せの材料もなるべく長めの（加工工程を減らすために）定尺材料（又はきりのいい数値）にして、 計算します。下の画像では、アンカ１０００のD２５ー４０００ー３本となります。
圧接継手部分に余裕を持たせて少し長めに計算し、かつ、５００ミリ未満の半端になるようにします。 施工時に材料が３本の場合、片側にアンカ１０００のD２５ー５５００ー２本・アンカ１０００のD２５ー４０００ー１本を配筋して、 反対側にアンカ１０００のD２５ー５５００ー１本・アンカ１０００のD２５ー４０００ー２本を交互に配筋します。
「下筋の寸法」＝｛「芯～芯の距離」＋「芯～外の構造の墨」＋「芯～外の構造の墨」－「アンカの出の位置」－「アンカの出の位置」＝「アンカの出～アンカの出までの距離」
＞「アンカの出～アンカの出までの距離」＋「アンカの長さ」＋「アンカの長さ」－「定尺材料」＝「継手寸法＋余裕分」＞「継手材料」
｛７５００＋７５＋７５－１００－１００＝７４５０｝＋１０００＋１０００－下筋・D２５－「５５００」＝３９５０＞下筋・D２５－「４０００」
まとめると下記のようになります。
下主筋・アンカ「１０００」D２５－「５５００」－（３＊４）＝「１２本」
下主筋・アンカ「１０００」D２５－「４０００」－（３＊４）＝「１２本」
端部下中ずり（トップ）
端部下中ずり（トップ）は、まず、アンカを「D２５＊４０＝１０００」なので「１０００」にして、 柱幅がX方向（X通り・短辺方向）「６００」なので末端の出を「６００－１００＝５００」をプラスして、 短辺方向のスパンの端部（＝継手範囲＝L/４)をプラスして、さらに１５d（＝３７５）プラスします。 なるべく長めの（加工工程を減らすために）定尺材料（又はきりのいい数値）にして、 計算します。下の画像では、アンカ１０００のD２５ー３５００ー３本となり、１０００置きに幅止めで中央の中ずりを固定します。
「端部下中ずり（トップ）の寸法」＝「アンカの長さ」＋「柱内の出の長さ」＋「L/４」＋「１５d」＋「余裕分」
１０００＋５００＋１６１２＋３７５＝３４８７＞「端部下中ずり（トップ）」＝D２５－切断寸法「３５００」
まとめると下記のようになります。
端部下中ずり（トップ）・アンカ「１０００」D２５－「３５００」－（３＊２）４＝「２４本」
（ ＊連続端の場合は、アンカを付けない。）
上筋の計算
上筋の材料の計算方法は、まず、アンカの長さを決めます。 定着（＝ノミコミ）が「D２５＊４０＝１０００」なので「１０００」に計算して、 柱幅が６００なので末端の出を「６００－１００＝５００」とし、 「１０００－５００＝５００」という事は、アンカの長さが最低「５００ミリ」という事になります。 アンカを「５００ミリ」に余裕のプラス「１００ミリ」で、アンカの長さを合計「６００ミリ」にします。
上筋のアンカを「６００ミリ」にして、柱幅が「６００」なので末端の出を「６００－１００＝５００」をプラスして、 短辺方向のスパンの端部（＝継手範囲＝L/４)の適当な位置でなるべく長めの（加工工程を減らすために）定尺材料（又はきりのいい数値）にして、 計算します。下の画像では、アンカ６００のD２５ー６５００ー３本となります。
反対側の柱も末端の場合は、組合せの材料もなるべく長めの（加工工程を減らすために）定尺材料（又はきりのいい数値）にして、 計算します。下の画像では、アンカ６００のD２５ー２２５０ー３本となります。
圧接継手部分に余裕を持たせて少し長めに計算し、かつ、５００ミリ未満の半端になるようにします。 施工時に材料が３本の場合、片側にアンカ６００のD２５ー６５００ー２本・アンカ６００のD２５ー２２５０ー１本を配筋して、 反対側にアンカ６００のD２５ー６５００ー１本・アンカ６００のD２５ー２２５０ー２本を交互に配筋します。
「上筋の寸法」＝｛「芯～芯の距離」＋「芯～外の構造の墨」＋「芯～外の構造の墨」－「アンカの出の位置」－「アンカの出の位置」＝「アンカの出～アンカの出までの距離」｝
＞「アンカの出～アンカの出までの距離」｝＋「アンカの長さ」＋「アンカの長さ」－「定尺材料」＝「継手寸法＋余裕分」＞「継手材料」
｛７５００＋７５＋７５－１００－１００＝７４５０｝＋６００＋６００－上筋・D２５－「６５００」＝２１５０＞上筋・D２５－「２２５０」
まとめると下記のようになります。
上主筋・アンカ「６００」D２５－「６５００」－（３＊４）＝「１２本」
上主筋・アンカ「６００」D２５－「２２５０」－（３＊４）＝「１２本」
中央上中ずり（トップ）
中央上中ずり（トップ）は、L/２にプラス４０d（＝２０d＊２）で、 梁の中央部に振り分けてなるべく長めの（加工工程を減らすために）定尺材料（又はきりのいい数値）にして、 計算します。下の画像では、D２５ー４５００ー３本となり、１０００置きに幅止めで中央の中ずりを固定します。
「中央上中ずり（トップ）の切断寸法」＝｛「芯～芯の距離」－「柱の内側の墨までの距離」」－「柱の内側の墨までの距離」＝「スパンL」｝/２
＞「L/２」＋「４０d」＋「余裕分」＝「中央上中ずり（トップ）の切断寸法」
｛７５００－５２５－５２５＝６４５０｝/２＝３２２５・３２２５＋１０００＝４２２５＞「中央上中ずり（トップ）」＝切断寸法「４５００」（定尺材料）
まとめると下記のようになります。
中央上中ずり（トップ）・「生材」D２５－「４５００」－（３＊４）＝「１２本」
腹筋
腹筋に関しては、どの仕様書もあまり詳しく記載されていません。 現場によっては、柱に対してノミコミが「５０ミリ」有ればいいとする場合も有ります。 腹筋の目的は、スタラップのたるみと幅止めでスタラップの膨らみを防止する事なので、 柱に対するノミコミはあまり重要視されていないようですが、 やはり、柱に対するノミコミは「L２」以上の長さで、重ね継手を「L１」以上の長さで、計算しておいて、 なるべく長めの（加工工程を減らすために）定尺材料（又はきりのいい数値）にしておいた方が無難です。 （ 後で指摘されて是正する場合、長い分には切ればいいけど短い場合は、材料を追加して補強しなければなりません。）
腹筋の継手位置は特に気にする必要は無く、一般の仕様書通り「１．５L１」又は「０．５L１」以上ずらして計算すればいいでしょう。 下の画像では、D１３ー４５００ー４本と、D１３ー３６５０ー４本なります。、
「腹筋の寸法」＝｛「芯～芯の距離」－「柱の内側までの距離」－「柱の内側までの距離」＝「スパンL」｝
｛７５００－５２５-５２５＝６４５０｝
＞「スパンL」＋「L２（＝柱ノミコミ分）」＋「L２（＝柱ノミコミ分）」＋「L１（＝継手長さ分）」＝「腹筋必要寸法」｝－腹筋・「定尺材料」＝腹筋・「継手材料」
｛６４５０＋５５０＋５５０＋６００＝８１５０｝－腹筋・D１３－「４５００」＝腹筋・D１３－「３６５０」（３７５０でもOK）
まとめると下記のようになります。
腹筋・「生材」D１３－「４５００」－（４＊４）＝「１６本」
腹筋・「切りっぱなし」D１３－「３６５０」（３７５０でも可）－（４＊４）＝「１６本」
連続端の計算
地中梁の配筋で連続スパンの場合の配筋は、端部の梁の配筋のスタートのアンカは、 上記で説明した方法で計算します。 上筋も下筋も最初にアンカを折り曲げて次に継手範囲に継手を設けます。 柱をまたいで次の連続スパンの継手範囲までに、 なるべく（加工工程を減らすために）定尺材料（又はきりのいい数値）で配筋するように計算します。 真中のスパンの柱に複数の主筋の内の何本かが、ノミコミで終わる配筋が有る場合は、 アンカを折り曲げずにノミコミを「L１」にしてまっすぐに配筋する事が、主流です。
スタラップ（あばら筋・梁バンド）
面一部分がない地中梁
スタラップの寸法は、柱に対して「柱の芯と梁の芯が同じ」場合、 ほとんどの場合は柱の幅の方が大きく配筋の絡みが無いため、、 スタラップの「かぶり」を構造体から「上」＝「５０ミリ」・「左右」＝「５０ミリ」・「下」＝「７０ミリ」 にします。（外ずら、又は、内ずらが一緒ではない場合＝「面一部分がない地中梁」）
「スタラップの寸法」＝梁のサイズ＝「４５０＊２０００」の場合
「４５０－１００」＊「２０００－１２０」＞スタラップのサイズ＝D１３－「３５０＊１８８０」
面一部分が有る地中梁
スタラップの寸法は、柱に対して「柱の外ずらと梁の外ずらが同じ」場合、 配筋の絡みにより、 柱の「かぶり」（＝「５０ミリ」）・HOOP（D１３）・柱の主筋（D２２）を足して、スタラップ（D１３）の「１３ミリ」を引くと、 地中梁の柱と梁の面一部分の「かぶり」が「７２ミリ」（＞近似値「７０ミリ」）となり、 スタラップの「かぶり」を構造体からを「上」＝「５０ミリ」・「外側（＝面一側）」＝（「７２ミリ」＞）「７０ミリ」 ・「片側」＝「５０ミリ」・「下」＝「７０ミリ」 にします。（「外ずらが一緒の場合、及び、内ずらが一緒の場合」＝「面一部分が有る地中梁」）
「スタラップの寸法」＝梁のサイズ＝「４５０＊２０００」の場合
「４５０－１２０」＊「２０００－１２０」」＞スタラップのサイズ＝D１３－「３３０＊１８８０」
スタラップの切断寸法
スタラップの切断寸法は、「（３３０+１８８０）＊２＝４４２０」＋「１５０」で、合計「４５７０ミリ」となります。 （「１５０」はフックの最小寸法で、長さは個人で判断してください。）
「スタラップの切断寸法」＝「（スタラップの幅＋スタラップの高さ）＊２＝スタラップの外周の長さ」＋「フック」
「（３５０+１８８０）＊２＝４４２０」＋「１５０」＝「４６１０ミリ」
「（３３０+１８８０）＊２＝４４２０」＋「１５０」＝「４５７０ミリ」
スタラップの本数の計算
スタラップは、柱の内側の墨の真上に必ずスタラップを１本配筋して、 ピッチが＠２００ならば柱の内側の墨から柱の内側の墨までを「２００ミリ」の間隔以内で配筋します。
スタラップの本数の計算方法は、柱から柱のスパンL＝「７５００－５２５－５２５＝６４５０」を、 ＠ピッチの「２００」で割ると「３２．２５」なので、小数点をラウンドアップして、 「３３」としてスタート「０」の「１本分」をプラスして、「３４本」となります。
○・○通り「芯～芯－内側の墨までの距離－内側の墨までの距離＝スパンL」/ピッチ＠２００＝「数値」＞「小数点以下繰り上げ」＞「＋１＝実本数」
X1・X4通り「７５００－５２５－５２５＝６４５０」／２００＝３２．２５＞３３＞「３４」
D１３－「３３０＊１８８０」ー３４＊２＝「６８本」
X2・X3通り「７５００－５２５－５２５＝６４５０」／２００＝３２．２５＞３３＞「３４」
D１３－「３５０＊１８８０」ー３４＊２＝「６８本」
Y1・Y4通り＞X１～２・３～４間「６５００－７２５－４００＝５３７５」／２００＝２６．８７＞２７＞「２８」
D１３－「３３０＊１８８０」ー２８＊４＝「１１２本」
Y1・Y4通り＞X２～３間「６５００－４００－４００＝５７００」／２００＝２８．５＞２９＞「３０」
D１３－「３３０＊１８８０」ー３０＊２＝「６０本」
まとめると下記のようになります。
「スタラップD１３－３５０＊１８８０」切断寸法「４６１０ミリ」＞合計本数「６８本」
「スタラップD１３－３３０＊１８８０」切断寸法「４５７０ミリ」＞「６８」＋「１１２」＋「６０」＝合計本数「２４０本」
幅止め筋
幅止め筋の切断寸法は、幅止め筋の幅（＝スタラップの幅＝「３３０」）＋「１５０」で、合計「４８０ミリ」となります。 （「１５０」はフックの最小寸法で、長さは個人で判断してください。）
「幅止め筋の切断寸法」＝「幅止め筋の幅」＋「フック」
D１０－「３５０」＋「１５０」＝「５００ミリ」
D１０－「３３０」＋「１５０」＝「４８０ミリ」
幅止め筋の本数の計算
幅止め筋の本数の計算方法は、柱から柱のスパンL＝「７５００－５２５－５２５＝６４５０」を、 ＠ピッチの「１０００」で割ると「６．４５」なので、小数点をラウンドアップして、 「７」としてスタート「０」の「１本分」をプラスして、「８本」となります。 腹筋が２段なので「８＊２＝１６」で「１６本」となります。
○・○通り「芯～芯－内側の墨までの距離－内側の墨までの距離＝スパンL」/ピッチ＠１０００＝「数値」＞「小数点以下繰り上げ」＞「＋１＝実数」＊「２段」＝「実本数」
X1・X4通り「７５００－５２５－５２５＝６４５０」／１０００＝６．４５＞７＞「８」＊２段＝「１６」
上下中ずり分「６＋３+３＝１２」
D１０－幅止め筋の幅「３３０」ー（１６＊２台＝「３２」）＋（「１２」*２台＝「２４」）＝「５６本」
X2・X3通り「７５００－５２５－５２５＝６４５０」／１０００＝６．４５＞７＞「８」＊２段＝「１６」
上下中ずり分「６＋３+３＝１２」
D１０－幅止め筋の幅「３５０」ー（１６＊２台＝「３２」）＋（「１２」＊２台＝「２４」）＝「５６本」
Y1・Y4通り＞X１～２・３～４間「６５００－７２５－４００＝５３７５」／１０００＝５．３７＞６＞「７」＊２＝「１４」
D１０－幅止め筋の幅「３３０」ー１４＊４台＝「５６本」
Y1・Y4通り＞X２～３間「６５００－４００－４００＝５７００」／１０００＝５．７＞６＞「７」＊２段＝「１４」
D１０－幅止め筋の幅「３３０」ー１４＊２台＝「２８本」
まとめると下記のようになります。
D１０－幅止め筋の幅「３５０」ー合計本数「５６本」
D１０－幅止め筋の幅「３３０」ー「５６」＋「５６」＋「２８」＝合計本数「１４０本」
＊上記の仕様はあくまで一般的な仕様の一例です。（ だいたい共通しているはずです。） 現場ごとに仕様書の記載が違う場合があります。 また、現場により仕様書の他にマニュアルが有る場合は両方を照らし合わせて、 両方の規定値をクリアする必要が有ります。 その現場の仕様書に従った加工方法で施工してください。
スペーサー（＝＠１０００）
地中梁の上下の「かぶり」を確保する場合、基礎エースを捨コンに固定して、 梁の上筋の下端の高さを正確にそろえてカンザシ筋を固定して、梁の上筋を乗せます。 小さな現場では、同じ要領で鉄筋のウマを梁幅と同じ幅にして加工して、梁の上筋を乗せる場合も有ります。 （ 梁の下端が「かぶり」分浮く事になります。）
地中梁のスペーサーで、基礎エースを使用しない場合（＝単管足場で上筋を受ける場合）、 下端のスペーサーは、モルタルの「７０ミリ」のものを使用します。 この場合の個数は、１か所２個として、幅止め筋の２段分の本数と同じ数量を準備します。（スパン/＠１０００）
モルタル・「７０ミリ」
「３２+３２+５６+２８＋２８＝１７６」＞「２００個」
地中梁の側面（＝左右）のスペーサーは、基礎の外周を「７０ミリ」、基礎の内側を「５０ミリ」の「ドーナツ」型のスペーサーを使用し、 スタラップに設置します。 梁のスタラップが１０００以上の場合は、「ドーナツ」型のスペーサーを２段にします。 この場合の個数は、幅止め筋の２段分の本数参照します。（スパン/＠１０００）
最近は、コンクリートの流れを良くするために、 ドーナツ型のスペーサーをスタラップではなく腹筋に付ける事が多くなっています。 現場により判断が違うので、打ち合わせ時に確認をとる必要が有ります。
ドーナツ型のスペーサーを腹筋に付ける場合は、 スタラップの太さ分（＝１３ミリ）を足したサイズのものを使用します。
X1・X4通り「７５００－５２５－５２５＝６４５０」／１０００＝６．４５＞７＞「８」＊２段＝「１６」＞「１６」＊２台＝「３２」
外側「７０ミリ」のドーナツ型スペーサー＝「片面３２個」
内側「５０ミリ」のドーナツ型スペーサー＝「片面３２個」
X2・X3通り「７５００－５２５－５２５＝６４５０」／１０００＝６．４５＞７＞「８」＊２段＝「１６」＞「１６」＊２台＝「３２」
内側「５０ミリ」のドーナツ型スペーサー＝「片面３２*２面＝６４」＝「６４個」
Y1・Y4通り＞X１～２・３～４間「６５００－７２５－４００＝５３７５」／１０００＝５．３７＞６＞「７」＊２段＝「１４」＞「１４」＊４台＝「５６」
外側「７０ミリ」のドーナツ型スペーサー＝「片面５６個」
内側「５０ミリ」のドーナツ型スペーサー＝「片面５６個」
Y1・Y4通り＞X２～３間「６５００－４００－４００＝５７００」／１０００＝５．７＞６＞「７」＊２段＝「１４」＞「１４」＊２台＝「２８」
外側「７０ミリ」のドーナツ型スペーサー＝「片面２８個」
内側「５０ミリ」のドーナツ型スペーサー＝「片面２８個」
まとめると下記のようになります。
地中梁のドーナツ型スペーサー総数
外側「７０ミリ」のドーナツ型スペーサー＝「３２＋５６＋２８＝１１６」＞「１５０個」（袋単位）
内側「５０ミリ」のドーナツ型スペーサー＝「３２＋６４＋５６＋２８＝１８０」＞「２００個」（袋単位）
DOWNLOAD
このページの「A4版・切寸・本数自動計算‐形状・口径～入力タイプ」での、 加工帳のサンプルを下記の欄からDOWNLOADできます。（もちろん重量も自動計算です。）
| A4版・タイプ | Windoes MicroOffice Excel | A4版加工帳（ベース配筋）.xlsx.zip | DOWNLOAD |
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